クラフトビールの創造性にミュージシャンやアーティストの持つインスピレーションが融合するブルワリーCollective Arts Brewing。2013年10月、カナダはオンタリオ州ハミルトンにてマット・ジョンストン氏とボブ・ラッセル氏によって創業された。ビールと同じくらい音楽やアートに情熱を傾ける二人は、同じくオンタリオ州に拠点を置くHop City Brewingで共に働いている時に出会った。そこで既成概念に捕らわれず、自分達のお互いの好きな物をサポートできる様なブルワリーを造る事を目標にCollective Arts Brewingが誕生した。彼らの掲げる理念は二つ、「創造性は創造性を育む」「創造性は極上のビールを産み出す」。ビールのラベルは半年ごとにその時旬な国内外のアーティストに担当してもらい、まさにその商品自体がギャラリーの様になっている。醸造するビール自体ももちろん秀逸で、ブルワリーのフラッグシップであるウェストコーストIPAのRansack The Universe IPA、2016年にWold Beer Cupで銅賞を受賞したポーターStranger Than Fictionを始めとする幅広いラインナップも魅力のひとつ。コラボレーションも積極的に行っており、北欧のStigbergets、Lervig、イギリスのVerdant、アメリカのMoksaなど、今をときめくブルワリーが名を連ねその実力が世界で認められている確固たる証明といえよう。ビールの他にもサイダーやジンも醸造し飲料に対するクラフト性の飽くなき探求心も伺える。ブルワリー/タップルームでは毎週音楽イベントが催されており、パッケージラベルのギャラリーでそのアートワークが堪能できる。そして年に一回、国内外よりブルワリー、アーティスト、ミュージシャンを集めその集大成ともいえるフェスティバル、「Liquid Art Festival」を執り行っている。ビール、アート、音楽の様々な文化が融合し、本来の意味での「クラフト性」が体現できる唯一無二のブルワリー。

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