スクーナー・エグザクトは1851年、シアトルの開拓者とされるデニー部隊を乗せ、ピュージェット湾に入港した。 彼らは上陸し、やがて現在のシアトルのパイオニア・スクエアに当たる土地に定住したと言われる。
150年以上の歳月を経た2007年、パシフィック・ノースウェスト産まれのヘザー&マット・マックラン夫妻はその勇敢な船から名を受け継ぎ、スクーナー・エグザクト・ブルワリーを創設した。設立日は夫妻の結婚記念日でもあるという。 マックラン夫妻は地元のマイクロ・ブルワリー界の発展にも積極的に貢献しており、ヘザーは現在ワシントン州ブルワーズ協会の理事を務める。 スクーナー・エグザクトのビールは緻密で雑味がなく、特徴的だ。彼らが生み出すビールはバッチ毎に完璧なのである。ビール造りを本職とする以前、マットは化学の教師であったと聞き合点がいく。 派手さよりはむしろ飲みやすさを重んじるその手法はあくまでも伝統的で、アルコール度数、苦味ともによい塩梅だ。マットはサワーと樽熟成ビアにも果敢に挑戦中で、すでに地元では有名である。
質への妥協はスクーナー・エグザクトとは無関係だ。工場設備は常に最高の状態で見事に清潔に保たれている。マットが造るビールは、変わらぬ品質の真価がわかる日本の消費者にぴったりなのだ。
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