ニューヨークのファイナンシャルプランナーだったマット・デルヴェッキオは、2012年にセリアック病の診断を受けました。
これは自己免疫疾患で、ビールに素晴らしい風味を与えてくれる美味しい大麦や小麦、ライ麦などに含まれるタンパク質のひとつでもあるグルテンに対して異常反応を示す病気です。
セリアック病と診断され、ビールが飲めなくなってしまったマット。
普通ならショックを受け途方に暮れてしまうところですが、彼はこれをバネにしてグルテンフリーのビール造りについて研究を始めました。
そしてサンディエゴのエンシニータスに移った2014年、もともとホームブリュワー(自家醸造家)だったブレット・ゴールドストックと出会います。
Duck Foot のビールはすべてがグルテンフリーです。
グルテンを減らしてもビールの味にはまったく影響がなく、他の素晴らしいクラフトビールと同等の評価を得ています。
実際に、地元サンディエゴの大会からアメリカ最大のビールの祭典"Great American Beer Festival"まで、これまでに数々の名誉ある賞を受賞しています。
※ダックフットのビールはすべてパッケージング前に独立した研究機関で検査され、含まれるグルテンはFDA(アメリカ食品医薬品局)の定めるグルテンフリー基準値(20ppm)を大きく下回っています。
Duck Foot の名前の由来は、ずばり、スノーボード用語です。
足のつま先を左右両方とも開いてアヒルのようながに股にセッティングする姿勢のことで、ゲレンデを滑り降りていくのにはピッタリなスタイルなのですが、アヒルのように水かきのある足みたいな感じでちょっと面白い見た目なのです。そんな見た目が彼らのことをよく表しているということで名前が決まりました。
他人には「ただふざけて遊んでいる集団」というように見られているかもしれませんが、実際には様々な醸造ノウハウを駆使しながら素晴らしいビールをたくさん造っています。
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