2000年にニコ・フレッキア氏、ショーン・オ・スリヴァン氏の二人がカリフォルニア州サンフランシスコに設立しました。
ニコ・フレッキア氏は、醸造や営業、レストランを含むすべての事業の運営を担当。
彼は、1990年代に当時サンフランシスコのサンクトガーレンブリュワリー(現在神奈川県厚木市にあるサンクトガーレンの先駆けとなった拠点)で勤務経験があり、その後サンクトガーレンが1997年に厚木市に醸造施設を造る際に岩本光生氏(現サンクトガーレン代表岩本伸久氏の父)の依頼で来日し、ブリュワリーの建設と立ち上げを支援しました。
ショーン・オ・スリヴァン氏は、醸造関連のオペレーションやレシピの開発を担当。
「Triple Rock Brewery」、「Steelhead Brewery」、そして「20 Tank Brewery」にて醸造経験ありがありながらも、フォトジャーナリスト, テレビ番組のプロデューサー, 法務書記など様々なキャリアを経てブリューマスターとなりました。
ブリュワリー名となっている「21st Amendment」
名前の理由は、1920年憲法修正第18条によって禁酒法が制定され、それまでこのエリアだけでブリュワリーが40軒以上存在していましたが、この法律により全てのブリュワリー、井戸端会議をはじめ議論の場としても機能していた社交の場が失われてしまいました。そしてその13年後、多くのアメリカ市民からの反対を受け禁酒法が撤廃となりました。
その条例の名前が"21st Amendment"であり、創設者の二人はこの歴史を振り返り人々の自由、権利、クラフト精神を取り戻すきっかけとなるこの条例をブリュワリー名に掲げました。
商品のパッケージデザインも歴代の大統領など個性的なデザインが目を惹きます。
最初のブリューパブは、ジャイアンツのホーム球場であるオラクルパークからすぐのサウスパークエリアです。
2000年の創業後すぐから頭角を表し、ベイエリアのビールファンからも受け入れられて地元新聞のアンケートでも「ベスト・ブリューパブ賞」「ベストハンバーガー賞」「ベストハッピー・アワー賞」3つの賞を受賞しました。
それからというもの、地元民のみならず観光客など多くの人たちから愛されるブリューパブと成長し、2021年には全米で26番目の醸造量を誇るブリュワリーとなりました。