Modern Timesは、一年を通して季節ごとに異なる限定ビールを醸造し、四季折々の味わいを表現している。寒い冬の季節に楽しめるのがこのCity of the Sun。
創業間もない2013年にドラフトのみでの醸造として造られ、初期のレシピ(注1)はアルコール度数7.5%でホップはMosaic、Motueka、Simcoeを使用していた。その後、改良を加えた結果アルコール度数は7.6%にパワーアップ、使用ホップもSimcoeに代えて似た風味の新品種であるExperimental Hop 05256(注2)を使用することとなった。これらパワフルな3種のホップを使用し、豊かな風味やフルーティーさといった刺激的で極上の味わいを持つIPAが誕生した。
色合いは美しい黄金色。香りはまるで飲む物の五感を刺激するような力強いオレンジ、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、桃やグレープフルーツといったトロピカルフルーツのほかシトラス、松、そしてdankさ(注3)も認められる。温度が上昇してくるにつれ、モルト香もほんのりと感じられるようになる。味わいも同様で、トロピカルフルーツ全開のフレイバーと共にジューシーでdankな奥深い風味を楽しめる。複雑でありながら控えめのモルトのバックボーンは、最大限まで引き出されたホップフレイバーのサポート役に徹していおり、素晴らしいバランス。ミディアムボディーで程よい炭酸。爽やかに切れ上がるドライフィニッシュ。心地よい苦味が余韻として舌に残り続ける。
City of the Sunという名前はルネサンス時代のイタリアの聖職者・哲学者トマソ・カンパネッラ(1568 - 1639)が1602年に書いた、理想社会を描いたユートピア論「The Cityof the Sun(太陽の都)」に由来する。カンパネッラは当時スペインの支配下にあった南イタリアで革命運動によって共和国の樹立を志した。しかし同志の裏切りによって革命は失敗に終わり、彼は投獄されてしまう。その後、獄中で自分が理想とした世界を書き綴ったこの作品を書き上げ、今日、同作は著名なユートピア文学と見なされている。
注1)当時のレシピはブリュワリーによって公開されている
https://beersmithrecipes.com/viewrecipe/267179/city-of-the-sun
注2) 以前はこの名前で呼ばれていたが、現在では“Eureka!”という名前で実用化されている
注3) ビールの香り・味わい表現の1つで、マリファナのような独特なニュアンスのことを表す
商品仕様
製品名: | ビール |
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JANコード: | 850352005204 |
メーカー: | Modern Times |