これまで幾多もの素晴らしい味わいのウェストコースト・スタイルIPAを世に送り出してきた彼らが、季節限定ラインナップ“Seasonal Selection”シリーズの2017年第一弾としてリリースしたのがこの“North Island IPA”。トロピカルでジューシー、そして程よい苦味が楽しめる濁ったIPAに仕上がっており、その濁りは、人気定番商品IslanderIPAやStingray IPAとは異なり、無濾過のままボトル詰めされていることに由来する。
2016年に一大ブームを巻き起こした、濁った液色とそのジューシーさが特徴の“New England Style IPA”や“Vermont Style IPA” などと呼ばれる東海岸スタイルIPA(注)。その旬なスタイルにCoronadoらしさを加え、2016年夏にパブでしか楽しめないドラフト限定商品としてリリースされたのが、オリジナルとなったNorth Island IIPA。その人気の為、レシピに若干の調整を施し、改めて世に送り出されたのがこのビールである。
無濾過が故に濁った金の液色はまるでコロナド島の北側を飲み込む濃霧を思わせ、その上に白くクリーミーな泡が乗る。Columbus、Centennial、Citra、Mosaicホップを大量に投入することにより、マンゴーやオレンジそしてメロンなどを思わせるジューシーな香りや風味が楽しめ、最後に顔を出す松の様な風味で西海岸らしさを演出。またイングリッシュ・エール酵母がそれぞれのホップの持つうまみを引き立て、ほのかに熟した果物の味も与えている。最後は主張しすぎない程の心地よい苦味で締めくくられる。
注) アメリカ北東部ニューイングランド地方に起源を持つこのスタイル最大の特徴は“濁っている”こと。濁ったビールと聞くとあまり状態の良くないものを連想してしまう人もいるかもしれない。しかし、実際のところ普段良く飲むIPAたちも元々は濁っているということはご存知だろうか。グラスに注いだ際に美しい色鮮やかな液体が顔を覗かせているのは、ビールを濁らせる細かい不純物が製造工程において濾過されているためである。不純物と言うと語弊を与えてしまうかもしれないが、それらはビールの製造過程で使われた酵母であり、ホップの残りである。もちろんずっと長い間残ってしまっていると、それらがビールの色を黒ずませ、さらには味を変化させるなどの原因となってしまうが、濾過をすることにより、IPAの魅力の一部でもあるホップによるフルーティーなアロマも同時にごく僅かではあるものの、失われてしまう。これら東海岸スタイルIPAは濾過しない事により、スムースでクリーミーな口当たりを、そしてホップによる苦味を抑え、代わりにトロピカルでジューシーな、まるでフルーツジュースのような甘みをビールに持たせる新たなIPAの進化なのである
商品仕様
製品名: | ビール |
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JANコード: | 859718005285 |
メーカー: | Coronado |